【新幹線ビフォー・アフター】新函館北斗駅の場合・その2

「新幹線ビフォー・アフター〜新函館北斗駅の場合」、2010年7月当時の渡島大野駅周辺の様子その2です。

(その1は→こちら

渡島大野駅から、七飯駅まで歩いてみました。距離にして約4kmです。

ちなみに、当時はスマートフォンといった便利なアイテムは持っていません。

ガラケーでiモードの地図アプリは呼び出せましたが、とてもでないけど見知らぬ土地の移動には使えないレベル。なので、予めパソコンでYahoo!地図の上に移動ルートを描いた紙を出力して持っていきました。

現在なら、スマホの地図アプリで現在位置を確認しながらてくてく歩くことでしょう。

では移動開始。

7月とはいえ、北海道なので過ごしやすい気候。遠くに山々を眺めながら、ちょっとした遠足気分でした。

しばらくは、工事の様子を感じない風景が続きますが…

写真の2車線道路、真ん中から右奥方向に砂利道が伸びています。

実は、ここにいま新幹線の高架が通っています。

現在の地図でいえば、信号がある十字路のすぐ東側、道路が新幹線の線路に突き当たっているところ。

近付くと、こういう状態。

現在は、砂利道の左半分が新幹線の高架、右半分がその側道となっています。また、その左奥(茶色の盛り土が見えるところ)に新幹線の車両基地があります。

Googleストリートビューで、同じ場所を探してみると、こういう様子になっています。

手前の2車線道路が、ちょうどこの地点で高架で突き当たって、そのまま新幹線の側道となり、高架に沿って進むルートに付け替わっていることが分かります。道路右手奥の建物が、2010年当時の写真にも写っています。

そして、反対側(渡島大野駅方向)を振り向くとー

うっすら跨線橋が見える駅構内へ向かって、測量の中心線を示す杭が一直線に打たれています。もちろん、現在はここに新幹線の線路が通っています。

現在の様子を、同様にGoogleストリートビューで見ると、全く当時の面影はありません。

 

 

さっきの2車線道路は、JR函館本線と踏切で交差していました。ちょうど、上りの貨物列車が通過中。

現在、この場所は新幹線車両基地への引込線になっていて、踏切はありません。

その車両基地(函館新幹線総合車両所)、当時は基礎工事の段階で、まだ姿形は全く現れていませんでした。

建設中の新幹線あるある、どの系列か分からないけどなんとなく近未来的な車両のイラスト。

まだE5(H5)系のない時代なので、どうしてもE2系ベースの絵になってしまいますね。

 

このように、開業のわずか6年前の段階では、まだ「新幹線が走る光景」が全く想像できない状態。短期間でこれほどまでに変わるものかと、今回改めて当時の写真を見て感心しました。

北海道新幹線はこれから札幌に向けて延伸されます。長万部や倶知安のように既存駅へ新幹線駅が併設されるところは、短期間で風景が一変するかもしれません。風景を記録するならお早めに。

 

 

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