【九州新幹線】2022年春からEX予約・スマートEX利用可能に

「EX予約」や「スマートEX」(合わせて「EXサービス」)はJR東海が東海道新幹線に導入した新幹線チケットレス予約サービスで、現在はJR西日本も山陽新幹線に導入し、東京-博多間で利用可能となっています。

これらのサービスが、2022年春からJR九州でも導入され、九州新幹線でも利用できるようになります。きょう10月25日、JR東海・JR西日本・JR九州が共同でプレスリリースを発表しました。

「EXサービスの九州新幹線へのサービスエリア延伸について」

▼JR東海 https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040112.pdf(pdf)

▼JR西日本 https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/10/page_15175.html

▼JR九州 https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2019/10/25/191025Newsreleaseexic.pdf (pdf)

これによって何ができるようになるのか、いろいろ挙げてみます。

■1:【確実】博多駅をまたいでEXサービスが使える

プレスリリースによると、サービスエリアは「東海道・山陽・九州新幹線の全停車駅相互間」となっています。なので、単に九州新幹線内でEXサービスが使えるようになるだけでなく、博多駅をまたいだ利用、例えば新大阪-鹿児島中央間の「みずほ」「さくら」全区間をEXサービスで乗ることができるようになります。

これができないと、サービス区間を拡大する意味がありません。よってほぼ確実に実現するでしょう。

■2:【有力】「EX早特」が「みずほ」「さくら」全区間に適用される

「EX早特」は乗車3日前までの予約で、通常のEX予約よりも割安に乗れるという早期割引制度。東海道・山陽新幹線の中でも比較的長距離の区間で設定されていますが、新大阪-小倉・博多間でも設定されています。しかし、現在は「のぞみ」だと全列車対象ですが、同じ区間でも「みずほ」「さくら」が対象外です。

EXサービスの九州新幹線拡大で、「EX早特」の設定区間にも九州新幹線内各駅発着分が追加されることが見込まれます。その場合、自ずと「みずほ」「さくら」も対象となります。

ただ、山陽-九州間では、既にJR西日本の「e5489」やJR九州の「インターネット列車予約サービス」で早期割引が導入されています。これらと「EX早特」がどういう関係になるか、今後調整されることになると思われます。

■3:【有力】JQ CARD会員がEX予約を使えるようになる

EX予約は会員制で、現在はJR東海なら「エクスプレス・カード」、JR西日本なら「J-WESTカード(エクスプレス)」のカード会員が対象となっています。

JR九州でもクレジットカード「JQ CARD」を発行しています。現在でもスマートEXを利用することはできますが、EXサービスを九州新幹線に拡大する場合は、「JQ CARD」会員もEX予約が使えるようになる可能性があります。

■4:【微妙】2023年春から武雄温泉-長崎間でもEXサービスが使えるようになる

九州新幹線といえば、2022年度末(2023年春?)に西九州ルートの武雄温泉-長崎間が暫定開業の予定です。

こちらも「JR九州の新幹線」なので、博多-鹿児島中央間同様に開業後はEXサービスが利用できればいいのですが、可能性は小さいと思います。

今回は「暫定」開業なので、博多-武雄温泉間にはリレー特急が走り、博多-長崎間が1本の特急列車であるかのように案内することが予想されます(2004〜2011年の「つばめ」-「リレーつばめ」と同様)。EXサービスを導入するのであれば、このリレー特急を含めた博多-長崎間を対象にしないと、あまり利用客へのメリットはありません。

しかし、博多駅でリレー特急は在来線ホームに発着します。他の停車駅を含め、在来線の改札をEXサービス対応に改修する必要があるので、そこまでの対応は行われないと予想されます。

 

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