【最初の記事】いきなり問う。「新幹線」とは何か?

以前、電車に乗っていた時の目撃談から。

車内で小さな子どもが、窓の外を指差して

「しんかんせん!!!」

と叫んでいます。

いや・・・こんなところに新幹線など通ってないよなあ? と指差す先を見てみたら、そこには架線柱がずらりと並んだコンクリートの高架橋。

でも、そこを走るのは新幹線ではなくて、普通の私鉄の電車でした。

おそらく、その子にとっては、「高架を走る電車」=「新幹線」だったのでしょう。

*  *  *

さて、ここから本題ですが、この世の中に「新幹線」の定義はあるのでしょうか?

最も分かりやすいのは、

「JR各社が『新幹線』と言っている路線が『新幹線』である」

というもの。

日常生活ではこれで十分足りますが、これでは定義になりませんね。

そこで探してみると、「新幹線」について定義している法律がありました!

今から49年前の1970年に制定された、

「全国新幹線鉄道整備法」(略して「全幹法」)

です。

この法律の第2条には、こう書かれています。

“ この法律において「新幹線鉄道」とは、その主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道をいう。 ”

法律といえば、文章が複雑で分かりにくいという印象がありますが、少なくてもこの定義は分かりやすい。

最大のキーワードは、「列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行」。世間的にも、それが新幹線か在来線かという決め手は、スピードにありそうです。将来的には分かりませんが、少なくても2019年時点では、日本国内で200km/h以上のスピードを出す在来線列車はありません。

ということで、「新幹線」の定義が無事見つかったのでひと安心 …ではない!というのは次の記事で。

 

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