【新幹線案内サイン】新大阪駅周辺で調べてみた
前回の記事で紹介したように、ちょうど1週間前の週末(9/7〜9/9)に大阪へ行ってました。
その際に、新大阪駅のいろいろな場所を探検。「新幹線」を表す案内サイン(ピクトグラム)にどんな図柄が使われているか、調べてみました。
JR西日本エリア(在来線構内)
新大阪駅は、新幹線としてはJR東海とJR西日本の境界駅(駅の管轄はJR東海)ですが、在来線としてはもっぱらJR西日本の管轄です。
JR西日本エリアでの「新幹線」は、
先頭車両を横から見たイメージをイラスト化したもの。
ここ数年で、新大阪に限らず、新神戸・岡山・広島などの山陽新幹線各駅、2015年に開業した北陸新幹線のJR西日本管轄駅(糸魚川〜金沢間各駅)でも見られるようになってきました。いわば、JR西日本の新・標準スタイル。
団子鼻の0系だけだった時代ならともかく、今は一口に「新幹線」といっても様々な先頭形状があります。どれか1つの車両を使うのではなく、最大公約数的に「新幹線的なもの」を示すという意味では、分かりやすい図案だと思います。
JR西日本のエリアでは、かつては700系レールスター的なデザインや、さらに遡ると100系をイメージした図案も使われていましたが、新大阪駅ではほとんど姿を消しています。
JR東海エリア(新幹線構内)
中央口横の自動きっぷうりば、指定席空席案内のディスプレーにN700系仕様の図柄が使われていました。
この図柄は、東京駅や名古屋駅でも急速に勢力を拡大しています。東京駅では、JR東海だけでなく、JR東日本も「東海道・山陽新幹線のりば」を示すものとして使っています。700系デザインだったものがどんどん置き換わっている感じ。
Osaka Metroエリア
新大阪駅には、JR以外に地下鉄御堂筋線も乗り入れています。
地下鉄の経営主体は長らく大阪市交通局でしたが、2018年に民営化されて「Osaka Metro」(大阪市高速電気軌道)へと衣替えしました。
それに合わせて、地下鉄各駅では案内サインの新デザインへの更新が進行中。
新大阪駅北口は新旧両デザインが混在していますが、
こちらは新デザイン。JR西日本の新・標準スタイルと共通です。
旧デザインは、700系レールスター風。こちらも、JR西日本の一世代前の標準スタイルと共通です。
なお、現在リニューアル工事中の御堂筋線ホームではこういうデザインも目撃。
なんかかわいい(笑)。
700系レールスター風なのは分かりますが、スカート部分を省略しただけで、激しく違和感が生まれますね。
ちなみに、地下鉄民営化に関わる案内サインの変化として、JR西日本エリアのこの表示をご紹介しておきます。
地下鉄を示す案内サイン、「トンネルの中を走る電車」の絵で、これ自体は大阪でよく見掛ける図案です。
しかし、なんか違う…
そう、電車の中に描かれていた「大阪市交通局」のマーク(いわゆる「マルコ」マーク)がありません。
Osaka Metroには「M」をデザインしたコーポレートマークもありますが、こちらの折衷的な案内サインでも、一目で見て「地下鉄」と分かるので、これはこれで良いのかも。
新大阪阪急ビル
最後に、駅構内ではないエリアを。
新大阪駅中央口の北側に隣接していて、通路が駅構内と一体になっている構造なのが「新大阪阪急ビル」です。
このビルができたおかげで、JRの駅と御堂筋線の駅の北口とが繋がり、さらにその先の駅北側地区へのアクセスも飛躍的に便利になりました。
マクドナルドやタリーズコーヒーなどの飲食店があるので、駅とは違う建物と気付かずに利用したことがある人も多そう。
ここでの新幹線を示すサインは、
700系のJR東海スタイル。
ただ、白黒2色使いなので、JRの案内サインとは違ってシックな印象があります。
白黒反転したバージョンもあります。黒い新幹線。「ブラックシンカリオン」ではありません(笑)。
新大阪阪急ビルが開業したのが2012年で、その頃JR東海では700系スタイルの案内サインが主流だったので、それにならったのだと思われます。
おわりに
こうやって見ていくと、700系スタイルの案内サインがかなり多く残っている印象があります。
新大阪駅を発着する列車、実際には既にN700系(N700A含めて)が大多数を占めています。一方で、700系は16両編成(C・B編成)が2019年度中に東海道区間からの引退を発表済み。山陽区間ではレールスターのE編成がもうしばらく残りそうですが、これらが全て新大阪駅から姿を消したとき、これら案内サインがどのように変化するか、新大阪駅を使う時には注目してみたいと思います。
“【新幹線案内サイン】新大阪駅周辺で調べてみた” に対して1件のコメントがあります。