【台風19号】新幹線は再び計画運休の可能性(10/10 20:00現在)

今週末は体育の日を含む3連休(10/12〜14)ですが、なんとタイミングの悪いことに、大型の台風19号が日本列島に接近中です。

台風の予想進路は

10日15時現在の気象庁の進路予報では、台風19号は12日15時に「非常に強い勢力」を保って静岡県・御前崎の南南西約200kmまで北上。

その後は、北東に進路をとり、伊豆半島や関東地方にかなり接近、あるいは上陸する可能性が高くなっています。

▼最新の予報→気象庁のホームページ

仮に予報円の中心を通っていくと、12日深夜か13日未明に伊豆半島をかすめ、相模湾から東京湾へ進み、房総半島の付け根を横断して鹿島灘に抜けるコースとなります。

この場合、先月の台風15号で大きな被害が出た房総半島は、今回もまた台風の進行方向右側「危険半円」(台風自身の移動方向と風の吹く方向が重なって、被害が大きくなる区域)に入ってしまいます。現地ではようやく復旧が始まったばかりなのに、追い打ちをかけるような被害が出ないか、非常に心配されるところです。

JR各社の対応:すでに「計画運休」の予告も

3連休なので、交通機関で長距離を移動する人もかなり多いと思われます。

すでにJR各社はホームページの列車運行情報などを使って事前の案内を始めていて、台風15号の時のような「計画運休」も予告されています。

10日20時現在の、JR各社の案内状況をチェックすると…

JR東日本

ホームページのトップで、

台風19号の影響により、10月12日から13日にかけて、在来線および新幹線で列車の運転を取りやめる可能性があります。今後の情報については、気象情報や運行情報に十分注意してください。

と「計画運休」に関する予告を行っています。

産経新聞の記事では、「11日午前10時半ごろ、範囲や時間帯など詳しい運転計画を発表する方針」となっています。

JR東日本の在来線をはじめとした首都圏の鉄道は、台風15号対応の計画運休の時に各地の駅で大混乱を引き起こしました。今回は計画運休が休日のうちに終わりそうなので、通勤ラッシュを巻き込んだ前回ほどの混乱は起こらないと思われます。ただ、前回のことを考えると、「運転再開」がアナウンスされてもしばらくはダイヤの混乱が予想されます。利用する場合は、アプリで列車の走行位置を確認するなどして、どういう運転状況になっているか確認した方が無難です。

JR東日本の列車運行情報

JR北海道

こちらも、ホームページのトップで

台風19号の影響により、東北・北海道新幹線は、10月12日~13日にかけて本州エリアにおいて列車の運転を取りやめる可能性があります。
今後の情報については、気象情報や運行情報に十分注意してください。

と案内しています。

北海道は台風19号の予想進路から離れていますが、東京から新函館北斗に直通してくる新幹線は影響を受けそうです。また、上記にはありませんが、道内で強風が吹いた場合に在来線の列車にもダイヤの乱れが起こる可能性があります。

JR北海道・北海道新幹線の列車運行情報

JR東海

通常の列車運行情報ページとは別に、「台風19号接近に伴う運転計画について」という題名の特設ページが立ち上がっています。

東海道新幹線については、

・10月12日(土)、通常よりも列車の本数を減らして運転するなど、運転計画に変更が生じる予定です。
・10月13日(日)についても、台風の影響が弱まり次第、線路設備等の安全確認作業を行うため、運転計画に変更が生じる場合があります。

となっていて、計画運休が予告されています。

そして、同じページには「10月12日(土)~10月13日(日)東海道新幹線 運転計画(概要)」というpdf資料が公開されていて、それを見ると10月12日についてはもう少し詳しい情報が描かれています。

・台風19号の影響で、東京駅~新大阪駅間において、昼前から通常よりも列車の本数を減らして運転したり、運転を取りやめる予定です。
・また、山陽新幹線と直通する列車については、さらに早い時間帯から直通運転を取りやめ、運休や急遽の行き先変更が発生する可能性があります。

つまり、12日は、台風接近よりかなり前の段階で、山陽新幹線との直通とりやめが始まる見込みです。新大阪をまたいで新幹線を利用する予定がある場合は要注意です。

なお、運行状況のページには、11日午後に臨時列車を運転するとの発表が出ています。

JR東海 東海道・山陽新幹線運行状況

運転されるのは東京14:53発→新大阪17:30着の「のぞみ375号」で、2019年秋シーズンでは9/23・10/14・11/4に運転される予定の列車です。

運転日を見てお気付きかもしれませんが、もともとは「3連休の最終日の需要」を見込んだ設定で、それを今回は特別に「3連休の前日」に動かすことになります。

JR西日本

「山陽新幹線 運行情報」のページにて、山陽新幹線の計画運休の可能性が予告されています。

JR西日本 山陽新幹線運行情報

山陽新幹線では、台風19号の接近に伴い、10月12日(土)の午前中より、新大阪駅~岡山駅間において運転取り止めが発生する可能性があります。また、その他の区間においても運転本数を減らして運転する可能性があります。詳しい運転計画については決まり次第お知らせいたします。

となっていて、JR東海が予告している「山陽新幹線との直通とりやめ」とは別に、新大阪-岡山間の運休が案内されています。

また、北陸新幹線についても、

JR西日本 北陸新幹線運行情報

北陸新幹線では、10月12日(土)から10月13日(日)にかけて、台風19号の影響により、計画運休や列車の大幅な遅れ、運転取り止めの可能性があります。

となっています。次回案内は11日10:30頃で、JR東日本と同時に計画運休の詳細が発表となる見込みです。

JR四国

列車運行情報のページで、

台風19号の接近により、10月11日(金)夕方頃から 10月13日(日)にかけて、大雨・強風の予報が出ております。
列車の運転取り止めや遅れが発生する場合があります。今後の台風情報及び列車運行情報にご注意下さい。

と案内されています。台風が紀伊半島よりも東側を通過すれば四国に台風の影響はあまり出ないと思われますが、瀬戸内海の海上で強風が吹いた場合、瀬戸大橋線が運転見合わせになる可能性があります。

また、JR四国管内と瀬戸大橋線が平常運転でも、岡山で接続する山陽新幹線は計画運休が予告されているので、間接的な影響は受けそうです。

JR四国 列車運行情報

JR九州

列車運行情報のページで、「<台風19号接近に伴う今後の運転計画について>」として、

台風19号接近に伴う今後の運転計画につきましては、九州新幹線・在来線いずれも通常どおりの運転を予定しておりますが、10月12日(土)午前中より、山陽新幹線 新大阪駅から岡山駅間において運転取り止めが発生する可能性があり、九州新幹線で新大阪方面に直通する列車に行先の変更等が発生する可能性があります。

と案内されています。

こちらもJR四国同様、山陽新幹線の運行状況によって間接的に影響を受ける事態が予想されます。

なお、博多港と韓国の釜山港を結ぶ「ビートル」は、12日は全便欠航、13日の運航については12日13時以降に判断予定とされています。

JR九州 列車運行情報

 

最後に、台風15号の時に大阪へ行っていて新幹線計画運休の影響をもろに受けた私ですが…

実は13-14日に名古屋へ行く予定が入っています。

13日は午後に名古屋入りすればいいので、今のところ台風の影響からは免れそうですが、台風15号の時のように台風通過後の運転再開が遅れるようなことがあると、他人事とはいえなくなってしまいます。前回の教訓も生かして、随時最新の情報をチェックしていきたいと思います。

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