【新幹線案内サイン】金沢駅の盛大なフライング
北陸新幹線の金沢駅では、「新幹線」を示す案内サイン(ピクトグラム)はJR西日本標準タイプが使われています。
(2015/03/14@JR金沢駅)
今回採り上げるのは、新幹線開業前の金沢駅における案内サイン。
いや、厳密には駅ではなく、駅ナカで目撃した「フライング」です。
2012年1月に北陸旅行をした時のこと。
(2012/01/08@JR金沢駅)
当時は北陸本線が経営分離前なので、駅名標にはJRロゴだけ入っています(現在は、IRいしかわ鉄道のロゴも入っている)。
(2012/01/09@JR金沢駅)
新幹線の工事は未完ながら、既に駅ビル含めて周辺の整備はかなり進んでいて、駅西口(現在は「金沢港口」)には、ヴィアイン金沢が入った駅ビルが既に建っていました。
(2012/01/08@JR金沢駅)
在来線ホームから見た、現在の新幹線ホームの場所。
建設会社の横断幕に描かれているのはE2系。ここはJR東日本ではなくJR西日本のエリアなので、「新幹線建設工事あるある」の「既存車両をベースにした架空の車両」を描いても良かったと思いますが、無難にいったのでしょう。なお、2012年1月時点ではE7系/W7系は姿を現していません。
さて、この新幹線ホーム予定地の下に、「金沢百番街」というショッピングモールがあります。ここで買い物をしようと通路を歩いていたその時。
ある意味、衝撃的な案内サインが目に飛び込んできました。
(2012/01/09@金沢百番街)
なんと、JR線(当時はもちろん在来線だけ)改札口を示す案内サインが、新幹線の100系(200系2000番台?)タイプ。
(2012/01/08@金沢百番街)
同様の案内サインをもう1つ。
金沢百番街はその後リニューアルして、このような案内サインは現存しません。まさに歴史の記憶となってしまったわけですが、こういう”フライング”にも、地元の新幹線延伸にかける熱意がにじみ出ているとも言えるでしょう。