【北海道新幹線】2029年、札幌駅新幹線ホーム前に新たな超高層ビルが建つ！

最近、「札幌」といえば東京五輪のマラソン・競歩開催地問題が毎日のようにニュースになっています。

が、今日紹介するニュースは、2020年よりも先の話。

札幌市とJR北海道が11月11日、JR札幌駅前の再開発で建設されるビルのイメージを公開しました。

「札幌駅交流拠点北５西１・西２地区市街地再開発準備組合」設立のお知らせ（pdf）

-2019/11/11 JR北海道プレスリリース

地元マスコミでも、しっかり採り上げられています。

47階建て高層ビルも　札幌駅南口“再開発”準備組合設立　商業施設・オフィス・ホテル入る予定　北海道

-2019/11/11 HBC NEWS

JR札幌駅には、2031年に北海道新幹線が乗り入れる予定です。

新幹線ホームの位置については、いろいろと揉めた結果、現在の在来線ホームよりも1ブロック東側に作ることで決まっています。ここに面する形で、再開発ビルを建てる計画が進んでいて、公開されたのはこのビルに関する大まかな構想です。

JR札幌駅周辺の位置関係

ここで、JR札幌駅周辺の位置関係を地図を見ながらおさらいしてみましょう。

札幌の中心部は、明治期の開拓によって、京都のような碁盤状の区画が作られています。

住所を付けるにあたって、東西については創成川（札幌駅の東側を流れている川）を基準に東へ1ブロックごとに「東1丁目」「東2丁目」、西へ同様に「西1丁目」「西2丁目」と呼んでいきます。

一方、南北については、大通公園を基準に北へ1ブロックごとに「北1条」「北2条」、南へ同様に「南1条」「南2条」と呼んでいきます。

この、東西・南北の呼び名を組合わせることによって、住所が作られます。JR札幌駅は、駅ホームの部分は「北6条西2丁目」から「北6条西4丁目」までの3ブロックを占有（駅の住所は北区「北6条西4丁目」）。その南側、「北5条西2丁目」から「北5条西4丁目」の間に、JRタワーやエスタ、ステラプレイスなどの駅ビル群と駅前広場があります。

（2017/06/11＠JR札幌駅南口。左から札幌ステラプレイス、JRタワー、エスタ）

今回の再開発計画

今回の再開発は、北5条西2丁目のエスタを取り壊し、道路を挟んだ東隣で現在は主に駐車場として使われている北5条西1丁目の合計2ブロックをセットにして、新しいビルを建てるというものです。再開発準備組合の名称も、「北５西１・西２地区」となっています。

この2ブロックに挟まれた道路地下に、地下鉄東豊線のさっぽろ駅があります。また、新幹線のホームは在来線ホームより1ブロック東側、つまり北5条西1丁目に面したところに作られます。そして、現在のエスタに併設されたバスターミナル機能も引き継ぐことで、新しいビルは札幌駅前の一大交通結節点となる計画です。

再開発ビルについては、商業施設が入るビルを2ブロックにまたがって建設。そして、北5条西1丁目側を超高層化し、ホテルやオフィスなどが入る地上47階建て、なんとJRタワーよりも高い（！）ビルを構想。今後、基本計画を2020年度上期までに決定し、2023年度に着工、2029年秋完成を目指すとのこと。北海道新幹線札幌延伸だけでなく、札幌市が招致方針を打ち出している2030年冬季五輪にも間に合わせる計画です。

計画通りなら、2029年再開発ビル完成→2030年札幌冬季五輪→2031年北海道新幹線札幌延伸開業と、足かけ3年にわたって札幌は大きなイベントで盛り上がることになります。