【新幹線案内サイン】熱海駅に生き残っていた「100系」
以前、新大阪駅で新幹線を示す案内サインを大調査しました(→記事)。
同じことを、前回「TOICAの壁」でも紹介した熱海駅でも実施。
途中下車したのは2019年9月22日。
駅ビル「ラスカ熱海」を中心とした駅舎は、2015〜2016年にかけて完成した、比較的新しい建物です。
在来線ホーム地下は「700系タイプ」「N700系タイプ」
熱海駅は、在来線エリアがJR東日本、新幹線エリアがJR東海の管轄になっています。
なので、在来線エリアの案内表示はJR東日本スタイル。
新幹線を示す案内サイン(ピクトグラム)は…
これは700系タイプ。
実際の車両はかなり減ってきましたが、このタイプは東京駅でもあちこちで見掛けます。
N700系タイプもあります。
おそらく、「上野東京ライン」対応で隣接の案内標識を取り替えた時に、一緒に取り替えたのかと。
新幹線のりかえ改札へ向かう階段・エスカレーターの前も、「N700系タイプ」です。
「100系タイプ」の案内サインはここにあった
そして、階段とエスカレーターが並んである、まさにその場所。
側壁に「100系」が生きていました。
それがこちら。
熱海駅から100系新幹線の姿が消えて、既に16年が過ぎています。しかし、意外なことにJR東日本が管理する構内で、「100系タイプ」が生き残っているという不思議。
わざわざ「JR東海きっぷうりば」と案内しているのは、「エクスプレス予約のきっぷの発券」など、JR東海の窓口でないとできない手続きがあるためです。
ほかの案内標識と違って、そこに「JR東海きっぷうりば」がある限り取り替える必要もないので、「100系タイプ」の案内サインがそのまま生き残っているのだと思われます。
あとで気が付いたのですが、2011年12月に熱海駅で撮影した画像の中に、在来線ホーム地下通路にあった「100系タイプ」案内サインを発見しました。
(2011/12/30@JR熱海駅)
「N700系タイプ」だけど、ちょっと違うものも
新幹線のりかえ改札の前には、もう1つ、「N700系タイプ」の案内サインがあります。
これがなかなか珍しいデザイン。
「乗換改札機」の案内ポスターですが、
見た感じ、N700系だと分かるイラストが使われています。
…ただ、駅でよく見るものとはちょっと違うような。
拡大すると、
おお、これはまさにN700系!
しかも、前照灯や連結器カバーがきちんと描かれていて、かなり分かりやすい。
JR東海やJR東日本で使われている「N700系タイプ」のイラストが物足りないのは、こういった前頭部の描写ではないか、と改めて気付かされました。