【北陸新幹線】11/30から「かがやき」「はくたか」は通常ダイヤへ復帰

台風19号水害で車両が水没した影響で暫定ダイヤでの運転となっている北陸新幹線、11月30日以降のダイヤが発表になりました。

現在運休している「かがやき」1往復が11月30日から運転を再開し、「はくたか」と合わせて金沢直通系統が通常ダイヤへ復帰。「あさま」も運転本数を回復させ、12月27日からは通常ダイヤに比べて1往復減までに回復することになりました。

北陸新幹線の11月30日以降の暫定ダイヤについて

-2019/11/15付 JR東日本プレスリリース

北陸新幹線(東京~金沢駅間) 列車の運転について

-2019/11/15付 JR西日本プレスリリース

11月30日以降の暫定ダイヤ

今回発表されたのは、10月23日にJR東日本・JR西日本から発表された「10月25日〜11月29日の暫定ダイヤ」に続くものとなります。

期間は2段階に分かれていて、(1)11月30日〜12月26日、(2)12月27日以降 となっています。(2)については臨時列車の運転期間が軒並み「1月5日まで」となっていることから、実質的には2020年1月5日まで有効のダイヤで、1月6日以降についてはまた後日発表となる可能性があります。

列車愛称別の運転本数は以下の通り。

■かがやき:通常ダイヤ10往復に対し、11/29まで9往復→11/30から10往復(通常ダイヤ復帰

■はくたか:通常ダイヤ14往復に対し、11/29まで14往復→11/30から14往復(通常ダイヤの「あさま」と合体させた臨時運転解消、通常ダイヤ復帰

■あさま:通常ダイヤ17往復に対し、11/29まで下り11本・上り12本→11/30から15往復→12/27から16往復(通常ダイヤ比▲1往復)

■つるぎ:通常ダイヤ18往復に対し、11/29まで下り18本・上り17本→11/30から18往復(通常ダイヤ復帰

つまり、「あさま」の一部を除いて、11月30日からは通常ダイヤに戻ることになります。

11月30日以降も運休する「あさま」は、

●下り:あさま619号(東京15:52発→長野17:42着)※12月27日から運転

●下り:あさま631号(東京21:28発→長野23:13着)

●上り:あさま602号(長野6:18発→東京8:00着)※12月27日から軽井沢始発の「あさま402号」として運転

●上り:あさま606号(長野7:11発→東京8:52着)

の上下4本。12月27日以降も、長野で日付をまたぐ運用で運休が続くところに、長野新幹線車両センターの浸水被害の影響が表れています。

ともあれ、使える車両が少なくなっている中でここまで回復できたのは恐れ入ります。



臨時列車には車両不足の影響色濃く

今回は、同時に年末年始期間を含めた1月5日までの臨時列車の運転計画も発表されました。

プレスリリースの時刻表を見ると、金沢直通の「かがやき」をはじめとして多数の臨時列車が運転されるようにみえますが、中身を細かく確認すると、やはり車両不足の影響が大きいようです。

臨時「かがやき」の運転日数が大幅減

11月号の時刻表に掲載されていた臨時「かがやき」の運転日と、今回発表された運転日とを比べると、運転日数が大幅に減っていることが一目瞭然です。

運転日数の減少だけではなく、ピーク時の運転本数にも影響が表れています。

年末年始のカレンダーから推測すると、帰省やそのUターンのピークは下り:12月28日、上り:1月5日と思われます。

その両日の臨時「かがやき」運転本数を数えると、

下り12月28日=11月号時刻表:8本→今回発表:5本

上り1月5日=11月号時刻表:8本→今回発表:6本

といずれも減少。

臨時列車運転ゼロという事態こそ避けられましたが、このような本数設定になっていることで、年末年始は例年以上の混雑は避けられないでしょう。

高崎通過の臨時「あさま」大量設定

臨時「あさま」のダイヤにも、いつもとは違う点があります。今回発表分では、年末年始のピーク期間に上り下り8本ずつの臨時「あさま」を設定しています(運転日が列車毎に異なるので、同一日での最大運転本数は上り下りともに7本)。ところが、そのうち下りは8本全部、上りは8本中4本が、いつもなら停車する高崎駅を通過するダイヤです。

高崎駅を臨時「あさま」が通過する設定自体は、11月号の時刻表でも下り1本があります(あさま663号)。ただし、これは同じく臨時の「かがやき539号」が運転されない日に、東京-軽井沢間で同じダイヤを使って設定されていて、もし高崎駅に停めると後続列車に影響が出るので通過しているものと思われます。今回発表分の臨時「あさま」はそういったダイヤ面での制約はなく、異例の設定といえます。

おそらく、臨時列車の本数減によって例年以上の混雑が見込まれるために、東京-高崎間の区間利用客を別列車に誘導し、少しでも混雑緩和を図ろうとしたのではないでしょうか。

 

このように、定期列車の本数は年末年始のピーク時にはほぼ元通りに復帰するものの、臨時列車を含めると北陸新幹線の輸送力不足は解消されていません。乗車予定がある場合、指定席の予約は早めに済ませた方がよさそうです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

日本を駆ける新幹線カレンダー ([カレンダー])
価格:1320円(税込、送料無料) (2019/10/31時点)

楽天で購入

 

 

コメントを残す