【JR東日本】メールが来たので「JRE POINT」の貯め方・使い方をまとめてみた

11月19日、「JRE POINT事務局」から『鉄道利用で貯まるJRE POINTの付与についてのご案内』という件名のメールが届きました。

メールの内容は以下の通り。

2019年10月1日から、JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaでJR東日本の鉄道を利用すると、
条件に応じてJRE POINTが貯まるサービスを開始致しました。
対象の会員さまに付与されるポイントについて、以下の通りご案内いたします。

(中略)

・10月ご利用分に対するポイントは、11月21日以降の数日間に順次付与させていただく予定です。

(中略)

11月末までにモバイルSuicaをJRE POINT WEBサイトに登録された会員さまへのお知らせについて、詳細はこちら
https://www.jrepoint.jp/information/jrepoint-office/2019111901

そして、メールの最後に付けられたリンク先を見ると、『【モバイルSuica】「鉄道利用で貯まるJRE POINT」ポイント付与について』というページが開き、そこには

モバイルSuicaを登録された一部のお客さまについて、システム内の登録日を正確に保持できず、登録日以降も「鉄道利用で貯まるJRE POINT」が付与されない可能性があることが判明いたしました。このため、2019年11月末日までに登録されたモバイルSuicaについて、登録日にかかわらず登録月内すべてのご利用に対して、さかのぼってポイントを付与させていただきます。

と書かれてありました。

「Suicaでの鉄道利用でポイントが貯まる」サービスは、10月にJR東日本が開始したばかりですが、そのうちモバイルSuicaで利用した場合のポイント付与に不具合があったようです。

わたしも、登録済みのモバイルSuicaを使って10月中には何回かJR東日本の鉄道路線を利用しているので、21日以降にちゃんとポイントがもらえているかどうか、チェックしたいと思います。

 

さて、この際良い機会なので、知識の整理も兼ねてJRE POINTについてまとめてみます。

概要

JRE POINTとは、一言でいえば「JR東日本の共通ポイントサービス」です。2016年2月にサービスが開始されました。

それまでJR東日本グループの中で並立していた様々なポイントサービスを統合するという大目標のもとにスタートしましたが、いきなり統合するのではなく、まず一部の駅ビルでの買い物や飲食を対象に、貯めたり使ったりできるサービスを開始。

その後、2017年12月に「Suicaポイント」(Suicaでの買い物で貯まるポイント)、2018年6月に「ビューサンクスポイント」(ビューカードの利用で貯まるポイント)を統合しました。ただし、「えきねっとポイント」(えきねっとでのきっぷ購入で貯まるポイント)は統合されていません。別途、「えきねっとポイント」→「JRE POINT」へ交換する仕組みがあります。

貯め方

SuicaでJR東日本の鉄道を利用

これが、10月から始まったサービス。JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaでJR東日本の鉄道を利用すると、JRE POINTが貯まります。

付与率はモバイルSuicaとカードタイプSuicaとで異なり、高いのはモバイルSuicaの方。1回利用で「運賃50円未満=1ポイント、50円以上=50円ごとに1ポイント」が貯まります(カードタイプSuicaだと「運賃200円未満=1ポイント、200円以上=200円ごとに1ポイント」)。Suicaグリーン券やモバイルSuica定期券の購入でも付与されます。

詳しくは→https://www.jrepoint.jp/point/first/railway/

Suicaで買い物

駅ナカの店舗やコンビニ(NewDays)や自動販売機(acure)などでJRE POINT WEBサイトに登録したSuicaを使って買い物をすると、JRE POINTが貯まります。かつての「Suicaポイント」のサービスに近いものです。

多くの場合、税込200円につき1ポイントが貯まります。acureのように税込100円につき1ポイントの場合もあります。

また、駅ナカ以外でもイトーヨーカドー、紀伊國屋書店、洋服の青山などの一部店舗でも同様にSuica利用でJRE POINTが貯まります。

詳しくは→https://www.jrepoint.jp/point/append/suica/

JRE POINTカードの提示で買い物

JRE POINT加盟店(JR東日本エリアの駅ビルが中心)で「JRE POINTが貯まるカード」を提示して買い物すると、税別100円につき1ポイントが貯まります。

この「JRE POINTが貯まるカード」がくせ者で、クレジット機能のないポイントカードやJRE POINT機能付きクレジットカード、駅ビルごとに発行したカードなどが入り乱れている上、カードの表面にJRE POINTのマークが入っていなくても貯まる場合があるなど、かなり複雑です。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/append/jrepoint-card/

JRE POINTが貯まるカード一覧は→ https://www.jrepoint.jp/point/first/jrepoint-card/list/

ビューカードの利用

買い物の場合は税込1,000円につき5ポイント、Suicaチャージや定期券・きっぷの購入の場合は税込1,000円ごとに15ポイントが貯まります。かつての「ビューサンクスポイント」が移行したものです。ビューカードでSuicaにチャージすれば、Suicaのチャージと利用で2回ポイントが貯まるという点が特色です。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/first/view/

JRE MALLの利用

ショッピングモール「JRE MALL」で買い物をすると、「JRE POINTの貯まるカード」での決済では税別100円につき1ポイント、ビューカードでの決済は税込1,000円につき5ポイントが貯まります。

JRE MALLの品揃えは、さすがに楽天市場やAmazonに比べると劣りますが、JR東日本が運営しているモールらしく、JR東日本のオリジナルカレンダーやSuicaのペンギングッズといった特色ある商品が販売されています。

他ポイントからの交換

有名なポイントサイトとは異なり、交換対象となっているポイントの種類は多くありません。

JRE POINTへ交換可能なのは、

(1)えきねっとポイント(えきねっとポイント2ポイント→JRE POINT5ポイント)

(2)JRホテルメンバーズ(JRHM)ポイント(JRHMポイント1,000ポイント→JRE POINT960ポイント)

の2種類です。

例えば、えきねっとで10,000円のJR東日本線きっぷをビューカード決済で購入し、指定席券売機で引き取った場合は、

・JRE POINT :150ポイント

・えきねっとポイント:30ポイント→JRE POINT 75ポイント相当

が貯まり、JRE POINTの付与率は実質2.25%となります。えきねっとポイントについては、えきねっと側で自動交換を申し込むと50ポイント貯まった時点で自動的にJRE POINTへ交換してくれます。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/append/exchange/

スマートフォンアプリで貯める

「JRE POINTアプリ」をスマートフォンにインストールすると、アプリでポイント残高やポイント利用手続きなどを行えるだけでなく、簡単なゲームでポイントを貯めることができます。

・ポイント福引:特定の駅でチェックインすると、最大100ポイントが当たる

・鉄道すごろく:毎日1回さいころを振って鉄道路線を進み、「ゴールする」あるいは「1駅進むごとにカードをめくって『当たり』が出る」とポイント付与

ただ、ポイントサイトアプリでよくあるような、サービスの利用やアンケート回答でポイントといったメニューはありません。そのため、ポイントが貯まるペースはかなり遅くなります。また、ここで付与されるポイントは期間限定で、利用する場合もSuicaチャージができないといった制限があります。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/app/

各種キャンペーン

10月の消費増税時と合わせて始まった「キャッシュレス還元」のキャンペーンを、JRE POINTでも行っています。期間は2020年6月30日まで。

・JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaを駅ナカの対象店舗で利用すると税込100円につき2ポイント追加付与

・JRE CARDを使ってJRE CARD優待店やJRE MALLで買い物をすると、(1)買い物時に税別100円につき5ポイント、(2)クレジットカード請求金額確定時に税込1,000円につき5ポイント を追加付与

実際に、10月にNewDaysで買い物をしたら、翌日にキャンペーン分のJRE POINTが付与されていました。

「キャッシュレス決済で2%還元」は大手コンビニチェーンが軒並み実施していますが、首都圏の鉄道各社で駅ナカにある店舗は多くの場合対象外となっています。その点、JR東日本のNewDaysは有利といえます。ただし、大手コンビニの還元は「代金の割引」なのに対してNewDaysの還元は「ポイント付与」なので、割引メリットが手元で現実のものとなるにはタイムラグがあります。

キャッシュレスでJRE POINT還元キャンペーンについて詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/information/jreast_original_pointback/

その他キャンペーンについて詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/campaign/list/

使い方

ポイントは貯めるばかりでなく、使えないと意味がありません。JRE POINTの使い方には以下の種類があります。

駅ビルで使う

JRE POINT加盟店での買い物や飲食の際、JRE POINTカードを提示することで1ポイント=1円として使えます。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/spend/jrepoint-card/

Suicaにチャージする

JRE POINT WEBサイトでチャージ申し込みを行うと、登録したSuica(カードタイプSuica、モバイルSuicaともに可能)へ1ポイント=1円でチャージできます。

利用可能なポイントは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは利用不可。つまり、JRE POINTアプリのゲームで貯めたポイントは使えません。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/spend/suica-charge/

(JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換する

JRE POINT WEBサイトで交換手続きを行い、カードタイプSuicaの場合は駅の自動券売機、モバイルSuicaの場合はモバイルSuicaアプリで受取操作を行うとSuicaグリーン券として利用できます。

2019年11月現在は1枚当たり600ポイントを使用するので、「土曜休日に50kmまでの区間に乗車する」場合(580円)は若干不利ですが、平日の乗車や、土曜休日に51km以上の区間に乗車する場合は1ポイント=1円のレートよりお得になります。Suicaチャージとは異なり、期間限定ポイントも使えるのが利点。なお、Suicaグリーン券として使えるのは交換手続き翌日以降で、当日は使えません。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/point/spend/suica-green/

JRE MALLで使う

JRE MALLで1ポイント=1円として使えます。

詳しくは→ https://www.jreastmall.com/shop/default.aspx

JRE POINT WEBサイトで商品に交換する

JRE MALLでの商品購入とかぶる点がありますが、こちらの特色は他ポイントや金券類への交換ができることです。旧ビューサンクスポイントでも同様の交換サービスがあり、「ルミネ商品券へ交換してチケットショップに持ち込む(買取レートはおおむね90%台)」方法が「ポイントの有効な現金化」として密かに有名でした。

JRE POINTも、ルミネ商品券への交換ができます。最小交換単位は商品券2,000円分で、この場合は2,000ポイント使用なので現金化の際にSuicaチャージなどよりも損することになります。商品券4,000円分の場合は3,600ポイント使用と条件が良くなり、これなら買取レートが90%以上なら現金化するメリットが出てきます。

なお、金券類への交換の場合は、JRE POINT WEBサイトに正しい住所情報が登録されていないと手元に届きません。引っ越しの際にこういった登録情報の変更は忘れがちなので要注意です。

詳しくは→ https://www.jrepoint.jp/item/list/

 

以上、JRE POINTについて一通り見てきました。グループ内で閉じたポイント体系という印象が強く、ポイントとしての使い勝手は今ひとつですが、JR東日本を日頃使っていると色々な場面で貯められるポイントなので、これを機会に意識して貯めたり使ったりするのもよいでしょう。

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