【台風10号】8月16日の山陽新幹線臨時列車

台風10号は、事前の予報通り中四国を横断、日本海へ抜けました。

15日いっぱい、新大阪-小倉間を計画運休した山陽新幹線も、16日は始発から平常運転の予定。

台風接近で移動を1日待ったUターン客が集中する可能性があるので、JR西日本からは、こんなお知らせがありました。

【山陽新幹線】臨時列車運転

明日(8月16日)山陽新幹線では、お客様の混雑が予想されるため追加の臨時列車を運転いたします。

上りのみ2本、「ひかり446号」(広島→新大阪)と「ひかり592号」(博多→新大阪)が臨時に運転されます。いずれも、16両編成でグリーン車以外は全車自由席。

JR西日本発表の運転時刻を、近い時間のほかの列車と並べてみるとこうなります。なお、臨時列車の各駅到着時刻が発表されていないので、斜字の時刻は予想時刻として入れています。

ひかり446号

時刻表を見ると、似た時刻でこれも臨時列車の「ひかり448号」が設定されています。ただし、16日は運転の予定がありません。

今回の「ひかり446号」は、「ひかり448号」の運転時刻を少しアレンジして設定されたようです。

なお、「ひかり448号」は使用車両が「N700系8両編成」となっているので、N700系でも「みずほ」「さくら」に使われる方の車両が臨時とはいえ「ひかり」として走る、なかなか珍しい列車です。16日の「ひかり446号」は既に16両編成と発表されているので、残念ながら「みずほ」「さくら」用ではない車両となります(N700系か700系は当日のお楽しみ)。

ひかり592号

こちらは、似た時刻で走る列車の設定はありません。号数の「592」は、580番台が臨時「さくら」と、同じ時刻で山陽区間内だけの運転となる時の臨時「ひかり」に使われているので、そのあとの空き番が充てられたようです。

博多-広島間

いきなり、博多-徳山間が各駅停車という珍しい停車パターンでスタートします。現在のダイヤでは「こだま」しか停車しない厚狭にも停車。

ただ、そんな停車パターンが故に、直前を走る「こだま732号」をなかなか追い抜けません。一方で、後ろからは7時台に博多を発車する「のぞみ」「さくら」の軍団が大挙追い上げてくるので、追いつかれたら待避して道を譲ります。

その結果、「ひかり592号」は広島までに「のぞみ8号」「さくら580号」「のぞみ10号」の3本に追い抜かれ、そのタイムロスが影響して、博多-広島間は「こだま732号」よりも時間がかかっています(新岩国を通過しているのに)。

広島-岡山間

この区間は一転してノンストップ。抜くのに苦労した「こだま732号」も、あっさりと追い抜きます(おそらく、東広島で)。

岡山-新大阪間

再び、停車駅が変則となります。姫路を通過する一方、西明石に停車。あまりお目にかからないパターンです。

これは、岡山始発の「ひかり464号」が関係しているものと思われます。「ひかり464号」は通常ダイヤだと岡山-新大阪間で「のぞみ」「さくら」合わせて5本に追い抜かれますが、その状況は…

■相生(9:31着/9:48発):のぞみ8号、さくら580号、のぞみ10号

■姫路(9:58着/10:05発):のぞみ152号

■西明石(10:15着/10:20発):のぞみ12号

となります(通過列車は時刻表からの推定)。

「ひかり592号」は、岡山発車時点で「のぞみ10号」と「のぞみ152号」の間を走っています。とすると、「ひかり464号」を追い抜く駅は姫路しかありません。なので、やむなく姫路は通過となったのでしょう。

なお、ここでは臨時列車とはいえ、「ひかり」が「ひかり」を追い抜くというシーンが見られることになります(かつて、「のぞみ」がない時代には山陽区間でよく見られました)。

そして、「ひかり592号」は今度は西明石に停車して、「のぞみ152号」に道を譲ります。姫路から先は、姫路で「のぞみ10号」に追い抜かれる「さくら580号」のすぐ後ろを走ることになりますが、そのまま新大阪まで走り切ってもダイヤ面では特に問題が見当たりません。新大阪駅のホームに空きがないので、空きのある時間帯に到着するべく”時間調整”をしている可能性もあります。

 

 

 

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